最近、娘の寝かしつけを担当している。
寝かしつけといっても2人で寝室に入って、娘が寝るまで一緒にいるだけだけど。
前は嫁が授乳しながら寝しつけていたが、そろそろ卒乳を視野に入れる必要があるので僕が担当になったわけです。
娘と2人きりというプライスレスなひととき。
僕にとって、無論1歳の娘にとっても初めての韓流ドラマ。
「ほら、人がいっぱい死んでいくね〜」
「韓国人てすぐキレるね〜」
などと娘に語りかけながらプライスレスなひとときは過ぎていくのだ。
端的に「イカゲーム」を紹介。
藤原竜也主演の映画をごちゃまぜにした話を大泉洋っぽいおじさんが主役で演じる。
お子さんを最速で寝かしつけたい時には最適なドラマです。
ちなみに退屈過ぎて1.5倍速で見てます。
なんでこのドラマこんなに話題になってんだ?
そんなこと考えながらほぼ毎日僕も寝落ちしてます。
その日も娘とイカゲームを堪能しながら眠りについていたのだが、インターホンの音で目が覚めました。
休日に夕方まで寝ていた独身時代ならまだしも、ここ何年かは真っ当な生活リズムを送っていたため、インターホンの音で目覚めるという不意打ちは久々。
目が覚めた瞬間、何が起こっているのか全く理解ができない。
リビングではインターホンの音が鳴っている。
時計を確認すると夜中の2時30分。
火事でも起こったか?と少し焦りながらインターホンを確認。
我が家はオートロックなのでエントランスからの呼び出しのようだ。
普通なら【通話】で話すところだが、寝ぼけ過ぎて【解錠】を押してしまう。
インターホンの画面には後ろ姿のサラリーマンが1人。
特に会話も無く、解錠した自動ドアを通りエントランスへ進んで行った。
「は?」
なんだこれ?と徐々に冷静になる僕。
万が一不審者だったらやばいと思い、自宅の鍵を即座に確認。
大丈夫、鍵はかかってる。
少しの間玄関で待機するも誰もくる気配がない。
廊下にでてエレベーターを確認。
3階で止まっている。
「は?なにこれ?」
可能性としては色々とあるけど、僕が導き出した答えはこれ。
「鍵を落とした馬鹿な他の部屋の住人が深夜にオートロックを通過できなくなって、馬鹿の家族に開けてもらおうとエントランスから呼び出すも、馬鹿なので部屋番号を間違えて押してしまった。」
あ、ちなみに先に言っとくとほぼこの推理通りでした。
それでね、めちゃくやムカついてきたんです。
ムカつき過ぎてね、3階に行ってやろうと思ったんですよ。
深夜だし、まだ時間も経ってないから灯りがついてる部屋が犯人なのは確定だし。
僕「俺、行ってくるわ」
嫁「は?やめてよ、住みにくくなったらどうすんのよ。明日管理会社へ言えばいいでしょ」
ふと35年のローンが頭をよぎる。
嫁の言ってることは確かに理解できるけど、どうしても許せない。
何よりも、寝ぼけていたとはいえ【解錠】してしまった自分までもが許せないというこの行き場のない怒り。
僕は譲歩案をあげる。
僕「管理会社が対応しないならインターホンの写真をプリントして共用部に文句を添えて貼る」
嫁「はいはい、とりあえず早く寝なさいよ」
翌日、管理人に嫁が報告。
とりあえず管理会社が対応するから直接コンタクトを取らないようにとのこと。
嫁「とりあえず管理人さんに相談したよ、あなたがめちゃくちゃキレてることは伝えといたよ」
実際の所どのように伝えたのかは分からないが、思いの外管理会社が早く動いたので少し笑えた。
完全に要注意人物に指定だろ、無論僕がね。
まぁ、勝手にチラシ作って共用部に貼るなんて少し冷静になった今思うとクレーマー意外の何者でもないけどね。
管理会社からきちんと注意してもらい、ついでに犯人の部屋番号まで教えてもらえた(普通教えないと思うけど)。
部屋番号聞くと、どう間違ったらお前の部屋番号からうちの部屋番号押しちゃうんだ?一回死んどくか?って感じで少し怒りがぶり返してきた。
嫁「父ちゃんってすぐキレるね〜」