どうも、こぐれ(@kogure1004)です。
今回から「賃貸住宅について」のコーナーを始めてみます。
不動産業界をかじった僕が入居者(借主)目線でできるだけ噛み砕いて説明していこうと思いますのでよろしくお願いします。
そもそも敷金って?
皆さん部屋を借りる際に敷金・礼金って言葉を一度は聞いたことがあると思います。
「最初に必要なお金」という漠然としたイメージはあるけど、実際にどんな意味(性質)のお金なのか分かっていない人って意外と多いです。
敷金とは簡単に言うとあなたが退去するまでの預かり金です。
もしあなたが家賃を滞納した場合、そこから賄ったり、退去する際に修繕の必要があった場合はそこから修繕費用を差し引いたりします。
敷金とはあくまでもそのようなことがあった場合の預かり金なので最終的には返還されることが前提にあります。
つまり、あなたが家賃も滞納せず、部屋を傷つけることも無ければ原則としては全額返ってくるべきお金です。
*例外として予め一部のお金は返金しませんよ、という敷引きの特約が契約に付いていることがあります。手元の賃貸借契約書をよく確認して下さい。ていうか確認してから契約しましょう。
退去時に敷金から引かれる可能性のある費用って?
では、実際に賃貸住宅を退去する際にどのような費用が敷金から引かれることになるのでしょうか。
これは契約内容により多少変わる所もありますが、代表的なものをいくつかあげてみます。
・クロス(壁紙)の張替え費用
・壁穴の修繕費用
・床の傷の修繕費用
・タバコのヤニ汚れによる特別費用
・油汚れや水垢の清掃費用
個人的にはこれらの項目に気をつけて物件を使用し、退去時にしっかりと清掃をすることで確実に敷金の返金額を増やすことができると考えています。
原状回復をめぐるトラブルとガイドラインについて
「原状回復」って聞くと小難しく聞こえるかもしれませんが、簡単に言うと「部屋を元の状態に戻す」ってことです。
ぶっちゃけ賃貸住宅の原状回復にあたり、貸主(大家や管理会社)と借主(入居者)間のトラブルはかなり多いです。
例えば
・管理会社より、「お部屋のクロスを貼替える必要があるので敷金から5万円引かせて頂きますね」という連絡が。確かに住み始めた頃に比べると少し古びた感じになってるけど、たばこを吸った訳でもないし、落書きや穴だってない。普通に生活してたのにこれって借主が払うべきものなの?!
・物を落としてフローリングの一部を傷付けてしまった…確かに傷を付けてしまった自分が悪いけど、管理会社からは部屋のフローリングの貼替え費用を全額請求されてしまった。これって正当な請求なの?
かなり極端な例(今時こんな請求する大家や管理会社いないと思うけど…)ですが、こんな感じで貸主側と借主側の認識の違いや借主側の圧倒的知識不足を原因としてトラブルや問題が起こっています。
そこで国はこのようなトラブルに対するガイドラインを国土交通省より発行しています。
こちらよりPDFでダウンロードできますので是非一度読んでみてください。
まとめ
このガイドラインをある程度理解していたら貸主(大家や管理会社)に対し、「その請求っておかしくないですか?」って言えるわけです。
そもそもこのガイドラインは借主(入居者)=消費者を守る性質が強いです。
ガイドラインが制定された背景は不動産業界の知識がない素人の入居者に対して色々と吹っかけて問題となったケースが過去に多発していたからです。
(ハッキリ言ってかなり黒い業界だと思う)
実際にこのガイドラインが制定されてからは貸主と借主のイニシアチブは逆転しつつありますが、未だに借主が(ガイドラインを)知らなければラッキーと言う感じでふっかけてくる不動産屋はいます。
しかも、このガイドラインってごちゃごちゃと書いてて少し分かりづらいんですよ。
なので、今後僕のブログでもう少し噛み砕いて説明できたらと思ってます。
直近で退去の予定のある方は絶対にその場で退去費用を承諾しないでください。
ふっかけられてる可能性は90%オーバーです。
とりあえず「一度見積もりを持ち帰ってガイドラインと照らし合わせたい」と担当者へ一言伝えて下さい。
多分その時点で多少金額を下げてくれると思います(笑)
とりあえず今回はここまでにしておきます。
僕から以上!
あったかくして寝ろよ〜